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The Style Council全曲解説 [Kindle版]

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凡例

(ヴァージョン名)←公式のものが存在しない場合便宜的に付けた場合もある
Hon Councilers ←参加メンバー。特筆されない場合ドラムはSteve White、バッキング・ヴォーカルはDee C. Lee。(時期によってはHon CouncilerとしてWhiteやLeeも記載する)
主な収録作品←シングル、オリジナルアルバムと公式度の高い編集盤を優先して記載。
解説←独自の独断と偏見に満ちた解説。

2014年4月1日火曜日

Promised Land

 (Radio Edit)
Hon Councilers:
Vocals : Mary,Benita and Derek

収録作品
 7" & 12" Single "Promised Land"
 CD "Singular Adventures of the Style Council"

 ベストアルバム用の新曲としてリリースされた曲だが、キャンセルされたアルバムModanism : A New Decade関連の作品として考えるべきだろう(この曲自体はアルバム用ではなかった)。シングルとしてリリースされたのは3分弱にエディットされたヴァージョン。

 TSCのヴァージョンと同じ年、つまり89年にジョー・スムースがリリースした曲を間髪入れずにカヴァー。アレンジも基本的に大差なく、リフやリズムアレンジまで殆ど同じになっている。違うのはやっぱりシンガーの資質で、ちょっと気だる目の、クールなオリジナルに対しどうしても熱さ、というより力みが出てしまうのがポールだ。好みの差はあるとは思うが、個人的には原曲に軍配を上げたい。

 見慣れないシンガーがクレジットされているが、明らかにディーよりソウルフルなヴォーカルが聴こえるので、それが彼らの声だろう。また、エンジニアとしてブレンダン・リンチが参加してるのは見逃せない。まだ独特のダビーなミキシングは聴けないが。

(Longer Version / Club Mix)
収録作品
 12" Single "Promised Land"
 Japanese 3" CD Single "Promised Land" (Longer Version / 5:08' edit)
 CD "Complete Adventures of the Style Council" 

 シカゴ・ハウスのカヴァーだが、リミックスを担当したのはなんとデトロイトの重鎮、ホアン・アトキンス。おそらくカーティス・メイフィールド(前作Fairy Tailsのミックス)に次ぐ大物ゲストだ。フロア仕様とはいえ「使える」と「聴ける」のバランスが絶妙なミックスになっている。

 日本盤CDシングルに収録されたのは5分8秒だったが、英国盤の12インチや後のボックスに入ったのは同じ名前で7分を超えるヴァージョン。単純に長さが違うだけでもないようで、Longer Versionが5分、12インチなどのClub Mixというクレジットのものが7分ヴァージョンなのかも知れない。ボックスの表記は誤記か?

(Pianopella)
収録作品
 12" Single "Promised Land"

 ヴォーカルとピアノパートを抜き出してリミックスしたヴァージョンで、これもDJユースを多分に意識したものだと思われる。うっすらとハイハットも聴こえるのだが。

(Joe Smooth's Alternate Club Mix)
収録作品
 Ltd. 12" Single "Promised Land"

 限定12インチに収録されたオリジネイター自らの手によるリミックス。だからと言って特別な印象があるものではなく、ラジオエディットよりフロアっぽく、特に前半はLonger Versionより聴きやすい、ある意味気が利いたミックスとなっている。後半からはほぼインスト状態になっている。ウェラー達はもしかしたらこのヴァージョンの後半部分とPianopellaの2枚使いを推奨したかったのかも知れないが・・・

(Brothers In Rhythm DMC Remix / Latin Orchestral Mix)
収録作品
 Promotional LP "Mixes 1 (DJ Members only) "
 
 DMCなるDJネットワークのメンバー向けプロモ盤に収録されているミックス。ホーンやピアノ、オーケストラなどが大量にオーバーダブされ、かなり他とは趣の異なるミックスになっている。

 プロモ盤はおそらく入手困難だが、このヴァージョンは同ネットワークのサイト、dmcdownload.comから現在でも入手可能。ミックス名はレコードとは異なり、Latin Orchestral Mixとなっているが、おそらく同じヴァージョンと思われる。

(Live Version) ライヴでは89年のロイヤル・アルバート・ホール等でプレイされている。シングルヴァージョンに準拠した演奏の様だ。

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