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The Style Council全曲解説 [Kindle版]

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是非読んでみて下さい。

凡例

(ヴァージョン名)←公式のものが存在しない場合便宜的に付けた場合もある
Hon Councilers ←参加メンバー。特筆されない場合ドラムはSteve White、バッキング・ヴォーカルはDee C. Lee。(時期によってはHon CouncilerとしてWhiteやLeeも記載する)
主な収録作品←シングル、オリジナルアルバムと公式度の高い編集盤を優先して記載。
解説←独自の独断と偏見に満ちた解説。

2014年11月24日月曜日

Nzuri Beat

(Live Version)
Hon Councilers
Camelle Hinds : bass
Steve Sidelnyc : percussions

  ホワイティとゲイリー・ウォリスのユニット、M.E.F.F.の曲で、85年ツアーでしばしば演奏された。ホワイティ、カーメルとスティーヴ・シデルニクの3人で演奏されるインスト曲。3人のソロをフィーチャーしている。ウォリスが(シデルニクの代わりに?)参加してプレイされたこともあったようだ。

See the Day

(Live Version)
Hon Councilers
Helen Turner : keybords
Camelle Hinds : bass
Steve Sidelnyc : percussions

  85年ツアーでのディーのソロ曲として定番だった曲。The Paris Matchに代わって彼女のソロコーナーを担うようになった。この時期必ずと言っていいくらい演奏されていたのに、TSCのヴァージョンが公式リリースされていないのが不思議。

 ワルツのリズムで重厚に演奏されるソウルバラード。アルバムShrineのリードシングルとしてリリースされた、彼女の代表曲と言っても間違いないだろう。TSCのヴァージョンとしては間奏のミックのピアノとカーメルのスラップベースの絡みが印象的。コーラスはヘレンの声が目立つような気がするが?

 余談だが、この曲(スタジオヴァージョン)の12インチシングルにはディーとポール、ミック、ホワイティによるThe Paris Matchの再録(カヴァー)と、TSCのライヴからLuckが収録され、TSCのファンは必須のアイテムとなっている。

2014年11月23日日曜日

Times are Tight

(Live Version)

 83年のライヴ音源が残っているジミー・ヤングのカヴァー。原曲リリースの年に早速カヴァー。オリジナルはディスコ調のグルーヴだが、TSCはテンポを上げて後のInternationalistsに近いノリを持った前のめりのファンクに仕上げている。

 参加メンバーは不明だが、おそらく83〜4年のレギュラーが顔を揃えていると思われる。

2014年11月22日土曜日

I Can't Deny Myself

(Live Version)

 89年横浜アリーナで演奏された曲で、なんとカーメルがリードヴォーカルを担当する。ブラコンっぽい感じをシカゴハウスに寄せたようなサウンドのなかなかの佳曲。この曲ももう少し詰めて完成させて欲しかったと思える。

 それにしても、Sure is Sureを共作したり、最終ラインナップのTSC(90年夜のヒットスタジオ出演時)にも顔を見せたりと、カーメルに対するポールの信頼はこの時期結構大きかったのかも知れない。

Depth Change

(Live Version)

 89年ロイヤル・アルバート・ホール公演で演奏。所有音源の音質が悪くてなにをやってるのか解りづらいのだけど、ディーが歌うファンクナンバー。ドラムが非常に打ち込みっぽいが他のハウス系の曲とは明らかにノリが違う。

 この曲もディーのSlam Slamプロジェクトで復活。テンポがかなり落ちたせいかファンクっぽさは後退し、ハウスとしての色合いが強く出たアレンジでレコーディングされた。

Now You've Gone

(Live Version)

 89年のライヴで演奏されたカーティス・メイフィールドのカヴァー。ゲスト扱いでDr.ロバートが女性シンガー(ディーではない、もっとソウルフルな)をバックにヴォーカルをとっている。

 都会的なブルーズと言った感じの曲調で、オリジナルよりはだいぶロック寄りに振ってはいるがミックのオルガンが久々にソウルフル。だがTSCとしての存在感は非常に薄い。残念ながらDr.ロバートのソロとしても発表されていないようだ。

※情報提供:Mikio Nakamuras氏

Fine

(Live Version)

 89年、ロイヤル・アルバート・ホール公演のブートレッグに収録されていて、タイトル不明とされているが、ツアーにシンガーとして同行していたオマーのソロによるアカペラ・パフォーマンス。これを「スタイル・カウンシル」と呼ぶのかはかなり疑問だが……

※情報提供:Mikio Nakamuras氏

Tender Love

(Live Version)

 89年、ロイヤル・アルバート・ホール及び横浜アリーナで演奏された未発表曲。ディーが歌うバラードで、少しCost of Loving期の雰囲気がある。カーメルの弾く色気のあるベースラインが印象的。

 この曲もSlam Slamで採り上げられ陽の目を見た。89年ヴァージョンに比べ平坦になってしまった印象があるのはベースのフレーズのせいか。

You'll Find Love

(Live Version)

 89年、ロイヤル・アルバート・ホールで演奏された未発表曲。Move同様ディーが歌うハウスナンバーだが、ホーンのフレーズなどを聴いているとアレンジ次第では初期TSC的な色も出たかも知れない、とも思える雰囲気がある。もう少し詰めたら面白かったかな、と感じるが、残念ながらTSCにはもう時間がなかった。

 結局TSCでは録音されなかったが、代わりにSlam Slamで採り上げられた。少し落ち着いた感じに整理され、ハウス風味のブラック・コンテンポラリーと言った雰囲気に仕上がっている。

※情報提供:Mikio Nakamuras氏

Move (Dance All Night)

(Live Version)

 89年、ロイヤル・アルバート・ホールで演奏された未発表曲。Modernism : New Decade収録曲と同傾向のハウス。ディーがヴォーカルをとっている。

 91年になってディーのソロ・プロジェクトSlam Slamのアルバム用に録音され多ヴァージョンは89年のライヴより若干テンポが落とされている。

※情報提供:Mikio Nakamuras氏