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The Style Council全曲解説 [Kindle版]

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凡例

(ヴァージョン名)←公式のものが存在しない場合便宜的に付けた場合もある
Hon Councilers ←参加メンバー。特筆されない場合ドラムはSteve White、バッキング・ヴォーカルはDee C. Lee。(時期によってはHon CouncilerとしてWhiteやLeeも記載する)
主な収録作品←シングル、オリジナルアルバムと公式度の高い編集盤を優先して記載。
解説←独自の独断と偏見に満ちた解説。

2014年3月23日日曜日

A Solid Bond In Your Heart

(Vocal Version)
Hon Councilers: 
Drums : Zeke Manyika 
Saxophone : Chris Hunter 

収録作品 
 7" Single "A Solid Bond In Your Heart"
 album "Singular Adventures of the Style Council" 

 4枚目のシングルとしてリリースされたが、レコーディング自体はParty Chambersのヴォーカルヴァージョンと同日のもの。従って、ジーク・マニーカがドラムを担当している。 
 更に言えば、曲自体はSpeak Like a Childより古く、既にJam時代に録音(2ヴァージョンある)されていて、シングルカットの予定もあったがポールが「後にとっておこう」と思って取りやめたと言う経緯がある。勿論、Jamの未来のためでなく(構想中の)TSCのために「とっておいた」のだ。

 ポップで非常に楽しい曲だが、この時点のTSCを考えると、バンド自体が既に先に進んでしまっている感は否めない。a Parisの後に出されてもどこか古く感じてしまうのだ。だが、そういうことを考えなければ絶品のポップナンバー。逆にPVのイメージもあって、その古びた感じがモッズのノスタルジアを刺激する面もある。
 My Ever Changing Moodsと並んで当時の日本の「渋谷系」特にフリッパーズギターなどには大きな影響を与えた(というより、真似された)。

 Introducing以降のリリースと言うこともありB面共々当時はアルバム未収録。アメリカでのみLP My Ever Changing Moods(Cafe Bleuのアメリカ盤)に収録された。日本や本国ではSinguler Adventuresまでアルバムには入らなかったし、それどころかシングル未発売の日本では7"シングルボックスが87年に出るまではリリースさえされていなかった。

(Instrumental) 
収録作品 
 7" Single "A Solid Bond In Your Heart"

 タイトル曲のインスト。特別なリミックスなどがされたわけではなく、単なるカラオケである。現時点で未CD化。それどころかLPにも入ったことが無い。

(Live Version)
 公式にリリースされたことはないが、83年のライヴで演奏されたことがある。ミックのコーラスがシングル以上に印象的。サックスはおそらくお馴染みのビリー・チャップマンと思われる。

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