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The Style Council全曲解説 [Kindle版]

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凡例

(ヴァージョン名)←公式のものが存在しない場合便宜的に付けた場合もある
Hon Councilers ←参加メンバー。特筆されない場合ドラムはSteve White、バッキング・ヴォーカルはDee C. Lee。(時期によってはHon CouncilerとしてWhiteやLeeも記載する)
主な収録作品←シングル、オリジナルアルバムと公式度の高い編集盤を優先して記載。
解説←独自の独断と偏見に満ちた解説。

2014年3月24日月曜日

The Big Boss Groove

(Single Version / Long Version)
Hon Councilers:
Bass : Kevin Miller
Backing Vocals : Dee C. Lee & Jayne Williamson
Trumpet : Stewart Prosser
Trombone : Chris Lawrence
Saxophone : Billy Chapman

収録作品
 7" Single "Groovin'" (7" Version)
 12" Single "Groovin'" (Long Version)
 CD "Collection"
 CD "Greatest Hits"

 日本盤などではYou're The Best ThingのB面扱いだが、実はれっきとしたダブルAサイドであり、EPのタイトル曲として考えるならむしろこちらがリードトラックと言っても良い。Greatest HitsではGroovin' EPの両サイドを収録し、なかなか感動させてくれた(Collectionにも両方収録されている)。

 R&Bをモダンでしかもロック的に解釈したような曲で、「クールっぽいのに結局熱い」というTSC時代のポールの体質をよく表した曲のひとつ。熱いのでよくライヴのオープニングにも使われた。

 ポール&ディーが1コーラス目、次をミック&ジェイン、サビがポールで次のヴァースはジェイン&ディーの掛け合い・・・と言う具合に4人のシンガーがほぼ均等にヴォーカルをとる構成も格好良い、と言うか俺好み。バックはミックのオルガン&ピアノ、そして遂にライヴでお馴染のメンバーが顔を揃えたホーンセクションがメイン。ポールのブルーズハープが聴けるのも嬉しい。

 ちなみに7インチヴァージョンもあり、今ではこちらの方がレアなのだが、12インチの終盤、ミックのオルガンのソロになる部分でフェイドする。いわば単なるアーリーフェイド・ヴァージョン。ロングヴァージョンでも4分半くらいなのでわざわざこれがCD化されることは無いだろう。

(Live Version)
Tenor Saxophone : Billy Chapman
Alto Saxophone : Mike Mower
Trombone : Chris Lawrence
Trumpet : Guy Barker
Trumpet : Stewart Prosser
Keyboards : Helen Turner
Bass : Camelle Hinds
Percussions : Steve Sidelnyk
Guitar : Rob Glanfield

収録作品
 7" & 12" EP "The Lodgers"(1985 Liverpool)
 CD "Home and Abroad" (1985 Internationalists Tour)
 DVD "The Style Council on Film" (1985 Wembley Arena)
 DVD "Far East and Far Out" (1984 Nakano Sunplaza Hall)

 ライヴでは85年まで定番のオープニング、またはエンディングナンバーだった。ジェインとディーが顔を揃えたことはないが、ミック、ポール、ディー(またはジェイン)が3人でヴォーカルを回す形になる(一部バッキングヴォーカルにカーメル・ハインズも参加)。

 ホーンセクションがいる時はポールはヴォーカルとハープに専念、ギターはRob Glanfield(エンジニアでもあるツアースタッフ)が弾いている。85年ツアーのShow BizとHome and Abroadにはこのかたちでのヴァージョンが収録。
 また、85年ツアーではエンディングを引き延ばし、長めのアレンジでプレイされることも多々あった。時には戻しどころを見失うグラストンベリーでのヴァージョンのようなこともあったが……

 84年ヴァージョンでも同様のアレンジだが、ギターは入れずに演奏。この時期のみエンディング前の「In our hands〜」のくだりが歌われるが、85年になると何故かこの歌詞はオミットされるようになる。

 ホーン無しの時はポール自身が荒っぽいギターをかきむしる。Lodgers EPやLive Aidではこのアレンジで演奏されていて、思い入れもありこちらのアレンジの方が好み。
 

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