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The Style Council全曲解説 [Kindle版]

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凡例

(ヴァージョン名)←公式のものが存在しない場合便宜的に付けた場合もある
Hon Councilers ←参加メンバー。特筆されない場合ドラムはSteve White、バッキング・ヴォーカルはDee C. Lee。(時期によってはHon CouncilerとしてWhiteやLeeも記載する)
主な収録作品←シングル、オリジナルアルバムと公式度の高い編集盤を優先して記載。
解説←独自の独断と偏見に満ちた解説。

2014年3月27日木曜日

The Gardener Of Eden (A Three Piece Suite)

Hon Councilers:
Harp : Rupert Parker
Bass : Camille Hinds
Drums : Steve White

収録作品
 album "Confessions of a Pop Group"

 3パートからなる組曲。

 パート1となるIn The Beginning(2:40まで)はセミ・クラシック、というか映画音楽風のインスト。全編がオーケストラによって演奏されていて、メインとなる楽器はハープ(勿論ハーモニカではない)。「映画音楽風」なだけあって今ひとつ個性に欠ける。挑戦はしてみたものの……という感じだ。

 パート2は全体のタイトルともなっているThe Gardener of Eden(~8:36)。ホワイティとカーメルがリズムセクションをつとめ、安定感のある演奏を聴かせる。特にメロディックなカーメルのベース(フレットレスかな?)とブラスのアレンジが良い。後半ミックのオルガンも入ってきて盛り上がるあたりは絶品だ。

 曲調はソウルジャズっぽい感じで、リードヴォーカルはディー。ただこのアルバム全体の欠点でもあるが、この曲もまた彼女のヴォーカルが平板で、ソウルフルさが全然感じられない。もともとあまり上手い人ではないが、以前持っていた「それでもいい!」っていうパワーも無くて……あまりにも物足りないのだ。非常に惜しい曲だと思う。

 最終パートMourning The Passing Of Timeはミックのピアノソロ。Le Departを更に地味に、短くした様な雰囲気のある曲。最後の45秒程はDiving Repriseなので、実質1分程度の小曲だ。

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