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凡例

(ヴァージョン名)←公式のものが存在しない場合便宜的に付けた場合もある
Hon Councilers ←参加メンバー。特筆されない場合ドラムはSteve White、バッキング・ヴォーカルはDee C. Lee。(時期によってはHon CouncilerとしてWhiteやLeeも記載する)
主な収録作品←シングル、オリジナルアルバムと公式度の高い編集盤を優先して記載。
解説←独自の独断と偏見に満ちた解説。

2014年3月23日日曜日

Long Hot Summer

(7" / 12" Version)
Hon Councilers: 
Drums : Steve White

収録作品
 7" EP "a Paris" (7" Version)
  Album "Collection" (7" Version)
 12" EP "a Paris" (12" Version)
  Album "Greatest Hits" (12" Version)

 この時点ではまだ「Hon Councilers」扱いのホワイティが初参加した曲。a Paris EPとしてリリースされ、そのリードトラックとなった。日本や幾つかの国ではLong Hot Summerというシングルとして発売(B面はLe Depart)。

  TSC=夏、というイメージの人も多い様だが、この曲の存在は非常に大きい筈だ。印象的なシンセベースのメロディから始まり、ポールのソフトなヴォーカルが乗る。ファルセットによるハーモニーはミック。ドラムはホワイティらしいハイハットワークが聴けるが、一方で打ち込みのパーカッションとクラップが非常に大きい位置を占めている。

  7インチでは4分弱のところでフェイドアウトするだけなのだが、フルヴァージョンで聴いてもそこまでに美味しい部分が凝縮されたアレンジになっていて、Long Hot Summer Part 1という感覚でも聴ける名エディット。

  そのフルヴァージョンは12インチで聴けるが、インストのソロパートやコーラスの部分が更にヴァリエイションをもって展開される部分が後半を占める。ファンとしてはこちらの方が心地よいのだが。

 12インチヴァージョンは多くのベストで聴けるが、SInguler Adventuesなどでは後述の'89ヴァージョンが収録されているので注意。Collectionには7インチヴァージョンが収録。

(Live Version)
Hon Councilers: 
Jayne Williamson : vocal 
Helen Turner : keybords 
Anthony Harty : bass 
Steve Sidelnyc : percussions 
Billy Chapman : sax 
Chris Lawrence : Trombone 
Stewart Prosser : Trumpet

収録作品
 CD "In Concert" (1984 London Dominion)
 DVD "Far East and Far Out" (1984 Nakano Sunplaza Hall)
 DVD "The Style Council on Film" (1985 Wembley Arena)
 Australian Limited 12" EP "(When You) Call Me" (1985 Sports & Entertainment Centre, Melbourne)

  ライヴでも流石によく演奏された。84年ツアーではドラム+パーカッションから始まり、中盤にアンソニー・ハーティのスラップベースとポールのギターがぶつかり合う若干ハードなパートがフィーチャーされていた。記載の参加メンバーはこの時期のもの。

 85年のツアー以降は12インチヴァージョンに忠実なアレンジに戻っている。時折Call Meに繋げてプレイされることもあったようだ。

 テレビ出演ではポールがリッケンバッカーのベース(!)を担当し、Club Mix(後述)のアレンジで演奏されたこともある。83年のツアーではこのヴァージョンと84年ヴァージョンの中間のようなアレンジになっている(ベースはハーティ)。また、83年のBBCセッションではミックのピアノとポールのギターをバックにディーを迎えたヴァージョンが演奏されたことも。

(Club Mix)
収録作品
 album "Introducing"

 Introducingに収録されたヴァージョンは、Money-Go-Round同様バート・ベヴァンズによるリミックス。

 ポールのダブっぽいエレキベースから始まり、ホワイティのドラムも生の部分が多くフィーチャー(微妙に素人っぽい部分があるので、ポールかミックの演奏の可能性も!?)されたほとんど別テイクと言っていいものになっている。オリジナルで最も目立っていたシンセベースはカットされているし、シンセも控えめで、リミックスの方が生っぽいという珍しいパターンになっている。

(Jeza Mix / Tom Mix / Long Hot Summer '89)
収録作品
 Compilation Album "Taste of Summer" (Jezamix)
 7" & 12" EP "1-2-3-4(a Summer Quartet EP)" (Tom Mix)
 CD "Singular Adventures of the Style Council"
 7" & 12" Single "Long Hot Summer '89"

 まずコンピレーション盤にJeza Mixとして、続いて1-2-3-4 (a Summer Quartet EP)でTom Mixとして登場(単にLong Hot Summerとクレジット)、Singular Adventuresに収録され(12" versionとクレジット)、その後単独でシングルカットされたリミックス。実際には86年に制作されていて、シングル発売時にタイトルが変更された。

 基本的にはこれらのリミックスは同じ物であるが、シングルヴァージョンとJeza (Tom) Mixでは長さが異なっている。

 ホワイティのドラムパートが完全に打ち込みに差し替えられ、ヴォーカルパートも新録され、バッキングヴォーカルにディーも加わっている。

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