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The Style Council全曲解説 [Kindle版]

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凡例

(ヴァージョン名)←公式のものが存在しない場合便宜的に付けた場合もある
Hon Councilers ←参加メンバー。特筆されない場合ドラムはSteve White、バッキング・ヴォーカルはDee C. Lee。(時期によってはHon CouncilerとしてWhiteやLeeも記載する)
主な収録作品←シングル、オリジナルアルバムと公式度の高い編集盤を優先して記載。
解説←独自の独断と偏見に満ちた解説。

2014年3月26日水曜日

Have You Ever Had It Blue

(7" Version)
Hon Councilers:
Saxophone : Billy Chapman
Arrangement : Gill Evans

収録作品
 7" & 12" Single "Have You Ever Had It Blue"
 CD "Greatest Hits"

 映画Abusolute Beginnersのサウンドトラックからのシングルで、With Everything to Loseのリメイクヴァージョンである。とは言っても、同曲の項で述べた通りこちらの歌詞がオリジナル。但し、録音は新規に行われていると思われる。

 ホーンのアレンジをギル・エヴァンスが行っているのがトピック。サックスのビリー・チャップマン(たっぷりソロを吹いている)だけがクレジットされているが、エヴァンスがアレンジしたホーンセクションは複数の奏者が参加していることは間違いない。ホーン以外にもコーラス隊にノークレジットのプレイヤーが参加していると思われる。

 また、ベースもポールとは思えなく、ウッドベースが使われていることから「実は84〜85年に(With Everything to Loseになる前に)初期ヴァージョンが録られていたのではないか?」という疑問も湧く。このヴァージョンのクレジットに「Additional Production」の表記があり、86年の追加録音をプロデュースしたという意味ではないだろうか?

 実際、限定カセット付きヴァージョンに「Originally Recorded March '84」という記載があると言う情報があり、だとするとベースはCafe Bleuで数曲弾いていたクリス・ボストックの可能性も考えられる。

 7インチ収録のものはイントロがホーンのリフから始まっているショートヴァージョン。

(Uncut Version)
収録作品
 12" Single "Have You Ever Had It Blue"
 CD "Singular Adventures of the Style Council"

 基本的には同じ録音だが、ベースとサックス、パーカッションによるイントロが長く収録されていて、ジャズっぽさはこちらの方が上。全体で1分以上長くなっている。Singular Adventures収録の「12" Version」はこれと同じもの。

 なお、このシングルがリリースされた後もライヴではWith Everything to Loseが演奏され続けた。

(Original Soundtrack Version)
収録作品
 Original Soundtrack Album "Absolute Beginners"

 サントラ盤収録ヴァージョンはUncut Versionより更に長い(演奏そのものも違う)イントロが収録されていて、ベースとコーラスから始まり、ホーンなど楽器がどんどん増えていって、イントロだけで2分20秒以上ある。歌に入ってからのティンバレスのフィルやストリングスのオーバーダブなど、トラックもかなり大きく違うヴァージョン。TSC名義での作品には収録されていないようだ。

(Live Version)
 Have You Ever Had It Blueとしてのライヴ演奏は1984年、つまりホワイティが新しい歌詞を書いてくる前に披露されたものが存在するが、この時点で既にこのシングルとほぼ同様のアレンジを聴くことが出来る。

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