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The Style Council全曲解説 [Kindle版]

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凡例

(ヴァージョン名)←公式のものが存在しない場合便宜的に付けた場合もある
Hon Councilers ←参加メンバー。特筆されない場合ドラムはSteve White、バッキング・ヴォーカルはDee C. Lee。(時期によってはHon CouncilerとしてWhiteやLeeも記載する)
主な収録作品←シングル、オリジナルアルバムと公式度の高い編集盤を優先して記載。
解説←独自の独断と偏見に満ちた解説。

2014年3月23日日曜日

The Paris Match

(Single Version) 
Hon Councilers:
Drums : Steve White
Accordion : Jean-Lewis Recques
Backing Vocals : Rebecca Bell 

収録作品
 7" & 12" EP "a Paris"
 mini album "Introducing"

 a Paris EPのリードトラックはLong Hot Summerだが、タイトル曲と言えるのはむしろこちらの方だろう。この曲にはいくつものヴァージョンがあるが、これはポールがリードヴォーカルをとる「ポップヴァージョン」(またはシャンソン・ヴァージョン!?)とも言えるもので、Jean-Lewis Recquesなる人物がアコーディオンのソロを弾いていて、フランス気分を盛り上げる。勿論パリ録音で、この人も現地のミュージシャンだろう。エンディングで登場するバッキング・ヴォーカルはディーに似た声だがレベッカ・ベルと言う人。

(Live Version)
収録作品
 DVD "Far East and Far Out" (1984 Nakano Sanplaza Hall)
 
 83〜84年ツアーで歌われていた。ジェイン・ウィリアムスンのソロコーナーとして使われることが多く、84年後半、ディーに交代した後もそのまま歌い継がれたが、85年ツアー以降はディーのソロ曲See the Dayにその位置を取って代わられた。テレビやラジオ出演ではポールが歌うヴァージョンも多く聴かれた。基本的にシングルヴァージョンのアレンジのまま、シンガーの個性に任せるかたちでの演奏。


(Album Version) 
Hon Councilers: 
Lead Vocal : Tracey Thorn 
Guitar : Ben Watt 
Double Bass : Chris Bostock 

収録作品
 album "Cafe Bleu"

 この曲もアルバム収録時に再録音され、ヴォーカルとギターをエヴリシング・バット・ザ・ガールの二人が努めている。むしろミックとホワイティをバックに迎えたEBTGによるカヴァーと捉えてもいいくらいだ。ポールは不参加?

 サウンドは本格的なジャズサウンドで、個人的にはシングルテイクよりも好き。トレイシー・ソーンのヴォーカルは雰囲気たっぷりだし、バックも流石に「ちゃんとジャズをやっていた人たち」が中心なだけあって、アンニュイな気分に浸れる。

 (凄くパーソナルな話で申し訳ないが)昔、母が言っていた「ムーディーなジャズを聴きながら、黒のスリップ一枚でお酒を飲みながら窓辺でたそがれる」という「大人のイメージ」はこういう曲かもしれない。


(Dee C. Lee Solo Version) 
the Council Quartet are : 
All Guitars : Paul Weller 
Drums : Steve White 
Keyboards : Mick Talbot 

収録作品
 7" & 12" Single "See the Day" (Dee C. Lee)

 これは厳密にはカヴァーと呼ぶべきものだが、あえてここで触れるのは上記のクレジットで解るだろう。ディーのシングル、See The Day(この曲自体TSCのライヴでお馴染)に収録された彼女のヴァージョンのバックはCouncil Quartetを名乗るTSCによるものなのだ。最初のシングルヴァージョンをもう少しソフトにした様な演奏。特にドラムはブラシ主体で「ジャジーなポップス」を狙った線。アコーディオンソロは無く、ミックのピアノがソロを担当。

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